プールや海水浴などで水着を使う機会がそろそろ増えてくる頃。皆さんは、水着を使ったあとどんな洗い方でお手入れをしていますか。
特殊な素材でつくられた水着は、洋服と同じように洗うのはNG。正しいお手入れをしないと水着の寿命を縮めることにもつながります。そこでリネット洗濯アドバイザーの近藤さんに、水着の洗い方について教えてもらいました。
この記事を監修した人
リネットお洗濯アドバイザー 近藤高史
クリーニング歴20年以上のクリーニング師。クリーニング会社の工場長を経て、2014年よりリネットの品質管理部門の現場責任者。メディア出演多数。趣味はランニング大会に出ること。
「クリーニングのプロの視点から、衣類をずっとキレイに保てるお洗濯やお手入れの方法をご紹介します!」
目次
水着は「脱いだ直後」と「自宅」でそれぞれ洗うのがポイント!
水着のお手入れは、実は脱いだ直後から始まるんです。水着を脱いだ直後にしておくべき洗い方と、その後自宅に帰宅してからの水着の洗い方について、それぞれご紹介します。
水着を脱いだ直後の洗い方
脱いだ後の手順1:できるだけ早く水で洗う
特にプールの水には雑菌の繁殖を防ぐための塩素が配合されています。塩素は水着の変色や色落ちの原因にもなるため、水着を脱いだあとはすぐに水で洗いましょう。
脱いだ後の手順2:タオルに挟んで水気を取る
洗った水着は水がしたたるため、絞りたくなりますよね。でも、水着を絞ると型崩れの原因になります。濡れた水着はタオルに挟んで、丁寧に水気を取りましょう。
脱いだ後の手順3:乾いたタオルに挟んで持ち帰る
水気を取った水着は、乾いたタオルに挟みましょう。タオルに挟んだまま、メッシュ素材などの通気性の高い袋に入れるのがベスト。できるだけ涼しいところに置いて帰りましょう。
自宅での水着の洗い方
洗う手順1:水で押し洗いする
水もしくはぬるま湯で、ていねいに押し洗いをします。
水着の素材にはポリウレタンが使用されていることが多く、一度形崩れをするとなかなか元に戻りません。洗濯機で強い回転を与えると形崩れの原因になるため、できるだけ手洗いをしてください。
洗う手順2:汚れが落ちない場合は中性洗剤で落とす
ぬるま湯で洗っても汚れが落ちないときは、色あせや生地の劣化を防ぐために中性洗剤を使用しましょう。中性洗剤をぬるま湯に溶いて、再びていねいに押し洗いします。
汚れを落とすために漂白剤を使用すると色落ちや生地の劣化につながります。絶対に使わないようにしましょう。
洗う手順3:タオルで脱水する
乾いたタオルに洗った水着を挟んで、丁寧に水気を取ります。どうしても早く乾かしたい場合は、水着をバスタオルに包み洗濯ネットに入れて、洗濯機の弱脱水設定で30秒を限度に脱水しましょう。
水着は熱に弱いので、ドライヤーやアイロンを使って乾燥すると、変形や劣化につながります。熱による乾燥は絶対に避けてください。また、回転式のタンブラー乾燥機は型崩れの原因になるので使用を避け、浴室乾燥などを使用してください。
洗う手順4:形を整えてから陰干し
水着は伸縮性があり型崩れを起こしやすいので、ハンガーなどを使って形を整えてから、陰干しで乾かします。
直射日光にあてると変色する可能性があるため、必ず陰干しをしてください。陰干しができない環境であれば、室内で扇風機をあてて乾かしましょう。
水着のお手入れで注意するポイントは?
ポリウレタンやナイロン、ポリエステルなどでできている水着の弱点は、「熱」「薬品」「日光」「強い力」。水着を脱いだあとのお手入れでも自宅での洗濯でも、この4つに注意することが大切です。
また、濡れた水着を長時間放置するとカビが発生する原因になるので、すぐに洗うようにしましょう!
水着を長持ちさせるために、脱いだ直後・自宅ですぐに洗おう
水着の正しい洗い方をご紹介しました。
特殊な素材でできている水着は、服と同じように扱うのはNG。形崩れや色あせ、劣化の原因となります。
水着を使った後は、脱いだ直後と自宅に帰ってから、それぞれで洗うようにしましょう!