洗濯機って毎日使うものだから慎重に選びたいけど、どう選んだらいいかわからないという人も多いはず。
今回はクリーニングのプロであるリネットお洗濯アンバサダーのおふたりに、おすすめの洗濯機と選び方のポイントを教えてもらいました。
洗濯機の型と機能の違いは、洗濯機を選ぶ大きなポイントに
家電量販店などで洗濯機を選ぶときに、まずチェックしてほしいのが「型」と「機能」。それぞれの特徴を知って、ご家庭に合う洗濯機を選びましょう。
型
縦型
洗濯機の底についているパルセーターと呼ばれる羽が回転して起こる水流と摩擦によって「もみ洗い」します。洗浄力が高いことがポイントです。
ドラム式
内蔵のドラムの回転によって「たたき洗い」します。水分を含んだ洗濯物を持ち上げて落下させることで汚れを落とすので、使う水が少なくて済むのがポイントです。海外製品はドラムが床と水平についており、国内製品は斜めについているという違いもあります。
機能
全自動洗濯機
洗濯機能に特化した洗濯機。洗濯から脱水までを自動で行うことができます。
乾燥機付き洗濯機
送風によって乾燥を行う簡易乾燥機能が付いている洗濯機。簡易乾燥機能とは完全に洗濯物を乾燥するわけではなく、乾きやすい状態にするだけの機能なので要注意。
洗濯乾燥機
乾燥機能が付いている洗濯機。洗濯と脱水機能だけでなく、熱によって洗濯物を完全に乾燥させる機能も搭載。すべてのドラム式洗濯機にはこの乾燥機能がついています。
二槽式洗濯機
洗濯槽と脱水槽が別々になっている洗濯機。それぞれの槽が洗濯と脱水に特化して作られているので、汚れ落ちがよく、脱水力が強いのがポイント。洗濯しながら脱水をすることもできます。
お洗濯アンバサダーが選ぶおすすめの洗濯機は?
上記でご紹介したとおり、さまざまな「型」や「機能」がある洗濯機。さて、洗濯のプロはどんな洗濯機を使っているのか気になるところ。クリーニングのプロはどういう基準で家庭用の洗濯機を選んでいるのでしょうか?
リネットのお洗濯アンバサダーの古塩さんと近藤さんにおすすめ洗濯機とそのポイントを聞いてみました!
古塩さんのおすすめは「縦型」洗濯機
ポイント1:縦型洗濯機のほうがしっかり洗える
縦型洗濯機の「もみ洗い」のほうが、ドラム式の「タタキ洗い」よりもお洋服を傷めず洗うことができます。また、ドラム式は量が多いと洗い方に偏りがでてしまい、すすぎや脱水がしっかりできないことも。ドラム式は節水といわれますが、水をたっぷりと使う縦型のほうがしっかり洗えるんです。
ポイント2:漬け置き洗い
縦型洗濯機は注水を行ってそのなかで漬け置きをしておくことができます。ドラム式は洗い~乾燥までをノンストップで行ってくれますが、洗濯槽の中に水をためて漬け置き洗いをすることができません。汚れのひどいものを洗う場合には縦型のほうがおすすめです。
いつも私たちのお洋服をきれいにしてくれるクリーニングのプロは、やはり「汚れ落ち」という観点から洗濯機を選んでいるんですね。
近藤さんのおすすめは「二槽式」洗濯機
ポイント1:汚れ落ちが良い
二槽式洗濯機は全自動洗濯機などに比べるとつくりが簡単。その分、パルセーターの回転力が強いため、全自動の縦型洗濯機よりもさらに汚れがよく落とせます。
ポイント2:素材に合わせて洗濯や脱水の時間を調節できる
「時間」と「強弱」はつまみを回して手動で操作するので、洋服に合わせて洗いや脱水の時間を調節できます。全自動やドラム式洗濯機の場合は設定されている時間からしか選べませんが、二槽式なら1秒だけ脱水することもできます。素材にあわせて脱水をカスタマイズできるため、セーターなどのデリケート素材やおしゃれ着も洗えます。
二槽式洗濯機でのおしゃれ着の洗い方
- 洗濯槽に水を溜めて、おしゃれ着用洗剤を入れて攪拌させておきます。
- その中で洋服を押し洗いします。洗濯機で回してしまうと型崩れやごわつきの原因になるので禁物です。
- ある程度押し洗いしたら、そのまま脱水槽に移して、型が崩れないように脱水をかけます。
お洋服によって洗い方や脱水の仕方を変えることができる二槽式洗濯機。自由自在に調整できるため、クリーニング工場には必ず設置されているのだそうです。二槽式洗濯機で洗えばプロ並みの仕上がりを期待できるかもしれませんね。
最後に、洗濯機のお手入れ方法については、洗濯機のお手入れの基本をご覧ください。
洗濯機は、型・機能をライフスタイルに合わせて選ぼう
洗濯機の選び方のポイントと、おすすめの洗濯機の種類をご紹介しました。
洗濯機は「型」「機能」を比較して、ライフスタイルに合わせた洗濯機を選ぶのが基本のポイントです。
また、クリーニングのプロは「汚れ落ちのよさ」をメインポイントに、縦型洗濯機や二層式洗濯機をチョイスしていました。
今回ご紹介した選び方のポイントを参考に、自分に合った洗濯機を選んでみてくださいね。