洗濯のお悩み

洗濯物の形崩れの原因は?簡単に防げる上手な洗濯のポイント

お気に入りの衣類に起こると悲しくなる、ヨレや伸びなどの形崩れ。何度も洗濯するうちにヨレたり、干すときに肩部分に跡がついたりと、形崩れのパターンはさまざまです。

こうした形崩れは、洗濯方法によるダメージや、保管方法が合っていないことによって起こります。間違った洗濯に気づかず、お気に入りの衣類がいつの間にか形崩れして、みっともない姿になっていた……となれば、とてもショックですよね。

衣類を形崩れから守りたい方のために、形崩れの原因や予防方法、形崩れしてしまった衣類の直し方をご紹介します。

形崩れの原因は?

そもそも形崩れとは、伸びる、跡がつく、ヨレる……など、衣類が本来の形を保っていない状態を指します。

こうした形崩れを起こす原因には、洗濯や乾燥機、干し方、保管方法とさまざまなパターンがあります。

洗濯でダメージを受けた

洗濯の際に濡れたり摩擦が起こったりすることで、ダメージを受けやすい衣類があります。

例えば、Tシャツは洗濯によって形崩れを起こしやすい衣類です。何度も洗濯をしているうちに、襟がヨレヨレになってしまったり、少し伸びてしまったりすることがあります。

衣類の形を整えない状態で乾かしてしまった

干し方によっても次のように形崩れすることがあります。

  • 伸びやすい衣類をハンガーに吊るして干すと、自重で袖や裾が伸びる
  • 洗濯後のシワシワのまま干して、そのまま乾いてしまう
  • ハンガーと肩口を合わせずに干して、肩部分にハンガーの跡がつく

形や素材に合わないハンガーで保管してしまった

ハンガーの形が合っていなかったり、ハンガー保管に適していない衣類をハンガーで保管しておくと、形崩れが起こることがあります。

例えば、スーツやコートを脱いだ後に、針金などで作られた厚みのないハンガーに吊るしておくと、肩にハンガーの跡がついてしまいます。

また、ニットのセーターなどをハンガーに吊るして保管すると、自重で伸びてしまうこともあります。

形崩れを防ぐための4つのポイント

形崩れは、洗濯の過程や保管方法を間違うと起こってしまうもの。では、どうすれば形崩れを防ぐことができるのでしょうか?

普段から活用できるポイントをご紹介します。

1:洗濯ネットを使って洗濯ダメージを小さくする

形崩れしやすい綿素材の衣類や、大切な衣類は、洗濯ネットを使って洗濯しましょう。

洗濯ネットを使うことで、他の衣類との摩擦や、絡まりによって起こるダメージなどを軽減させることができます。その結果、形崩れも起こりにくくなります。

洗濯ネットを使う際は、次のポイントを守ってくださいね。

  • 衣類のサイズに合った洗濯ネットを使う
  • 洗濯ネット1枚につき、1着のみ入れる
  • 装飾やプリントがある衣類は、裏返して入れる

2:形を整えてから干す

洗濯後・乾燥後の衣類は、どうしても少し縮んだり、形が変になったりする場合があります。

そんなときは、縫い目を伸ばしながら軽く引っ張り、シワや形を整えてから干すことで、きれいに乾かすことができます。

平干しのときにも、形を整えておくのがおすすめです。

3:衣類の形に合ったハンガーを使う

吊るして干したり、保管したりする場合は、衣類の肩の形に合ったハンガーを選びましょう。次のポイントを守ってくださいね。

  • 肩に跡がつきやすい衣類は、厚めのハンガーに吊るす
  • ハンガーは大きすぎず小さすぎない、肩口に合ったサイズを選ぶ

4:吊るして保管する衣類と、たたんで保管する衣類を分ける

自重で伸びてしまいやすいニットのセーターなどは、吊るして保管すると形崩れを起こす場合があります。

次を参考に、吊るして保管する衣類と、たたんで保管する衣類を分けましょう。

  • 吊るして保管……薄手のブラウスやサテン、シルク素材などのシワになりやすい衣類、フリルがついているカットソー、ジャケット、アウター類

  • たたんで保管……長期間ハンガーにかけておくと肩のラインが崩れてしまう、Tシャツやニット類

残念ながら形崩れしてしまった衣類を元に戻す方法

形崩れの原因と、予防方法をご紹介しました。ただ、どれだけ形崩れに注意していても、うっかり縮んだり、ハンガーの跡がついてしまったりすることがありますよね。

そこで、形崩れした衣類を元に戻す方法を2つご紹介します。

アイロンをかける

形崩れは、アイロンを使って元に戻すことができます。全体的に衣類が収縮、ねじれが起こった場合も、形を整えてアイロンをかければ元に戻しやすいです。

アイロンをかける際は、洗濯表示を見てアイロンをかけられるかどうかを確認してくださいね。あて布が必要と表記がある場合は、必ずあて布の上からアイロンをかけましょう。

 

Tシャツの襟のよれを元に戻す方法

Tシャツの襟は、何度も洗濯するとヨレヨレになってしまいやすいですよね。次のように襟にアイロンをかけることで、ヨレを元に戻すことができます。

  1. 伸びてしまったTシャツの襟を、縦(身丈)方向に軽く引っ張ります。
  2. 引っ張った状態で、アイロンを襟に対して垂直に当てます。

Tシャツやニットの、肩のハンガーの跡を元に戻す方法

肩についてしまったハンガーの跡は、次のようにアイロンのスチーム機能を使うと直しやすいです。

  1. ハンガーの跡部分を、アイロン台など平らな場所に置きます。
  2. ハンガーの跡部分に、2〜3mm浮かせた状態でアイロンのスチームを当てます。
  3. スチームを当てた部分を軽くぽんぽんと叩いて、形を整えます。
  4. ハンガーの跡が消えない場合は、2.〜3.を数回繰り返します。

丁寧に洗濯しなおす

綿素材の衣類などが全体的に形崩れしてしまった場合は、丁寧に洗濯しなおしてみましょう。

洗濯の際は、次のポイントを守ると形崩れを起こしにくいですよ。

  • 洗濯表示の方法を守る
  • 衣類をたたみ、ぴったりサイズの洗濯ネットに入れて洗濯する
  • 乾燥機にはかけない
  • 干すときは、衣類の形を整える

形崩れは普段の洗濯や保管に気をつけて防いで、形崩れしたら特別なケアを

形崩れの原因は、洗い方や干し方などの洗濯の過程や、保管方法にあります。

形崩れを防ぐためには、まずは洗濯表示に書かれている洗い方を守りましょう。次に、衣類の形に合ったハンガーを選ぶ、形を整えてから干すなど、乾燥するときの形状に気をつけるのが大切。保管するときには、吊るすかたたむかを衣類に合わせて判断しましょう。

形崩れしてしまった場合、アイロンをかけたり、丁寧に洗濯しなおすと元に戻せることがあります。とはいえ、大きく形崩れすると戻せない場合もあるので、心配な衣類はクリーニングでケアするようにしましょう。

  • この記事を書いた人

リネットマガジン編集部

リネットマガジンの編集・執筆担当。面倒くさがりの「ナマケモノ」ゆえに、効率よく省エネで生きることには熱心。 お洗濯がメンドクサイと思っている仲間のために、「時短で、ラクに、キレイになるリアルに使える洗濯術」を紹介しています。

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