着る機会が多いスーツは、なるべく長く着たいもの。だからこそ、「クローゼットにスーツをしまっていたら、カビが生えていた!」となったらショックですよね。実はスーツは、汚れや保管環境に気をつけないと、簡単にカビが生えてしまうんです。しかも、一度カビが生えてしまうと取れないことも。
スーツにカビが生える原因や対策、カビが生えたときの対処法についてご紹介します。
スーツのカビの原因は?
スーツなどの衣類のカビの原因となるのが、汚れと水分。
汗や雨に濡れた衣類をよく乾かさずにしまっていたり、衣類を洗わずに気温や湿度が高い状態で長期間保管しているとカビの発生リスクが高まります。条件にもよりますが、早くて数日から数週間でカビが発生することも。
さらに、濡れた衣類が密閉された空間に入っているとクローゼット全体の湿度が上がり、カビが発生しやすい環境になってしまうので、生乾きの衣類はしっかり乾かしてからしまいましょう。
また、汚れの中でもカビが好むのは、タンパク質と糖質。気がつかないうちに飲み物や食べ物、皮脂の汚れなどがついている服はカビの発生リスクを高めるので気をつけましょう。
スーツのカビ、予防と対策は?
一度衣類にカビが生えてしまうと繊維の奥まで根を張ってしまうため、カビを落とすことが難しくなります。洗ったあと「見た目で落ちた」と思っていても、少し経つとカビが再発生してしまうこともあるんです。
まずは、スーツにカビを発生させない日ごろの衣類ケアが重要。カビの原因となる汚れと水分を取り除くことがポイントです。次の4つを守りましょう。
- 着たあとはハンガーに吊るし、乾燥させてからしまう
- ブラッシングで表面の汚れを取り除く
- 汚れがついてしまったらなる早でクリーニングへ
- 衣替えなどの長期保管前はクリーニングがマスト
衣類のカビ対策を詳しく知りたい方は、服の黒カビの原因と取り方を確認してくださいね。
スーツのカビ、落とし方は?
それでも、うっかり「スーツにカビが生えてしまった……」ということもありますよね。カビの対処方法は、白カビか黒カビかによって異なります。
白カビの落とし方
白カビはスーツの表面にできていることが多く、繊維の奥までは入り込んでいないため、屋外ではたけば大抵は落とすことができます。
その後、またカビが生えないようにしっかり死滅させる必要があります。カビは50℃以上の熱で死滅するので、乾燥機で熱を加えるとよいでしょう。
洗濯表示を見て、乾燥機OKの場合は、自宅やコインランドリーの乾燥機にかけましょう。50℃以上の温度で、30分以上乾燥機にかけるとカビが死滅します。乾燥機NGだったり、面倒という場合は、クリーニングに出すようにしてください。
黒カビの落とし方
黒カビが生えている場合は、カビが繊維の奥まで入り込んでしまっているため、クリーニング店に相談することをおすすめします。
黒カビは、塩素系漂白剤を使えば衣類についた黒い色素を落とすことができます。しかし、スーツ生地に使われることが多いウールや絹(シルク)は、塩素系漂白剤で傷んでしまうため、使うことができません。また、カビによって生地が既に傷んでいる場合もあるため、自分で対処せずにクリーニング店に持っていきましょう。
例えばリネットでは、カビがついてしまった衣類には、無料染み抜きとクリーニングを行っています。ただし、カビや生地の状態によっては落とせない場合もあります。
スーツのカビは落とせないこともあるため、まずはしっかり対策しよう
スーツカビが生える原因や対策、カビが生えたときの対処法をご紹介しました。
カビが生える原因は、汚れと水分。カビは一度生えると繊維の奥まで根を張ってしまい落とすことが難しいため、スーツにカビを生えさせないのが大切。次の4つを守りましょう。
- 着たあとはハンガーに吊るし、乾燥させてからしまう
- ブラッシングで表面の汚れを取り除く
- 汚れがついてしまったらなる早でクリーニングへ
- 衣替えなどの長期保管前はクリーニングがマスト
もしスーツにカビが生えてしまったら、白カビなら自宅で取れる場合もありますが、黒カビの場合などはすぐにクリーニングに出すようにしましょう。スーツをクリーニングに出すときには、スーツのクリーニングの基本も参考にしてくださいね。