世の中には、洗濯のノウハウや、洗濯のための便利グッズが溢れていますよね。でも、自宅で洗える衣類の見分け方、洗濯物の分け方など、「押さえておくべき洗濯の基本」って意外と知らないもの。
実は、すぐに使える簡単なコツを実践するだけでも、衣類の仕上がりがワンランクアップするんです。形崩れや色移り、ニオイなどのトラブルを未然に防ぐことにも繋がりますよ。
ということで今回は、衣類の仕上がりがワンランクアップする洗濯の基本知識をご紹介します!
「この記事の内容はマスターしていそう」という洗濯上級者の方は、家庭での洗濯をワンランクアップさせる知っておきたい知識【応用編】もご覧くださいね。
目次
自宅で洗える衣類と洗えない衣類を見分ける方法
洗濯表示をチェックする
自宅で水洗いができる衣類には、次の洗濯表示になっています。手洗いだけOKのものもあるので、手洗いが面倒な場合にはクリーニングに出すとよいでしょう。
自宅で洗濯ができない場合は、次のような洗濯表示になっています。
「家庭での洗濯禁止」の理由はさまざまです。水につけると繊維が傷んでしまいやすい素材だったり、装飾があって自宅で洗うと破損の恐れがあったりします。無理して水洗いしようとすると二度と着られなくなる恐れもあるので、洗濯するのはやめましょう。
素材、装飾をチェックする
洗濯表示でOKと書いてあっても、実際は自宅で洗うと縮んでしまったり、形崩れしたりする恐れがあるものも。大切な衣類の場合は、必ず素材も確認しましょう。
例えば、素材が次のようなものは水に弱く、家で洗うことは難しいです。
- 動物繊維(ウール、アンゴラ、カシミヤ、シルク)
- 植物繊維(麻)、再生繊維(レーヨン)
また、衣類にビーズやスパンコール、レースなどの装飾がついている場合も要注意。洗濯に引っかかったりして、破損することがあります。
洗濯物を「分けて洗う」とは?
洗濯物の中には、他の洗濯物と一緒に洗うと色移りしてしまったり、傷んでしまったりするものがあります。そのため、洗濯する前に洗濯物を分けるのがおすすめです。
洗濯物を分ける基準は、主に次の4つです。
- 手洗い推奨のものは分ける
- 濃い色のものは分ける
- 汚れがひどいものは分ける
- デリケートなものは洗濯ネットで分ける
1:手洗い推奨のものは分ける
手洗い推奨か洗濯機で洗えるかは、洗濯表示をチェックしましょう。
手洗いができる場合、洗濯機の「ドライコース」「手洗いコース」で洗えることもありますが、縮む・形崩れするなどのリスクもあります。大切な衣類は手洗いするか、クリーニングに出すようにしましょう。
2:濃い色のものは分ける
濃い色の衣類と薄い色の衣類を一緒に洗うと、淡い色の衣類に色が移ってしまうことがあります。
次のポイントを守って、色移りを防ぎましょう!
- 同じ色合いのものだけで洗って、色落ちしても問題ないようにする
- 色落ちしやすい衣類は洗濯ネットに入れて、他の洗濯物との摩擦を減らし、色落ちを抑える
- 洗濯が終わった後、濡れた状態での色移りを防ぐために、すぐに干す
- 特に色移りが心配な衣類は、単品で洗う
3:汚れがひどいものは分ける
汚れがひどい洗濯物は、他の洗濯物と一緒に洗うと、汚れが広がってしまうこともあります。
例えば、がんこな汚れや、赤ちゃんのうんち汚れなどがついている場合は、洗濯とは別に対処が必要です。洗濯する前に手洗いで汚れを落としておいたり、漂白剤で除菌しておくようにしましょう。
4:デリケートなものは洗濯ネットで分ける
デリケートな衣類は洗濯ネットに入れて洗うことで、摩擦などの洗濯ダメージから守られて長持ちします。
次のような衣類は、洗濯ネットに入れましょう。
- デリケートな素材の衣類
- 大切な衣類
- 「洗濯ネット使用」の洗濯表示がある衣類
- 装飾やホック、付属品がついている衣類
- レースや生地の薄い衣類
脱いだ衣類は、洗濯するまでどう保管するのがいい?
脱いだ服は、洗濯までは通気性のよい洗濯カゴの中に入れておきましょう。
ただ、汗や雨で濡れた衣類はそのまま洗濯カゴに入れないで、まずハンガーなどに吊るして干しておきます。というのも、湿気がある衣類をそのままにしておくと、雑菌が繁殖して、嫌なニオイの元になるためです。
濡れた衣類は、干して乾かしてから洗濯カゴの中に入れましょう。
洗濯槽を洗濯カゴ代わりに使うのはNG
衣類を脱いだあと、洗濯機の中にポイっと入れて放置するのはNG!
洗濯物を洗濯槽の中に入れて放置していると、洗濯槽内に湿気がこもってしまいます。すると、洗濯槽にカビが発生してしまったり、雑菌が繁殖してニオイの元となったりすることも。
洗濯前の衣類は、やはり洗濯カゴに置くのが基本。洗濯カゴを置くスペースがない人も、折りたたみ式のものを活用するなど工夫してくださいね。
仕上がりをワンランクあげる「前処理」とは?
洗濯における「前処理」とは、普通に洗濯しただけでは落ちにくい汚れに対して、洗濯前に汚れに合った対処をしておくことです。
- 襟袖の汚れ・食べこぼし汚れ・化粧品の汚れ→液体洗剤を薄めたスプレーを汚れに吹きかけてから洗濯
- 黄ばみ汚れ→酸素系漂白剤でつけ置きしてから洗濯
- 黒ずみ汚れ→固形石鹸をつけて擦るか、もみ洗いしてから洗濯
- 泥汚れ→固形石鹸をつけて擦るか、もみ洗いしてから洗濯
いつもの洗濯で活用して、洗濯上手になろう
衣類の仕上がりがワンランクアップする、洗濯の基本知識をご紹介しました。
洗濯をする前に、まず自宅で洗えるかどうかをチェックしたり、手洗いするかや色落ちしないかで分けておいたりすることで、形崩れや色移りを防ぐことができます。
また、洗濯するまでは洗濯カゴに衣類を入れておくのが基本。汚れがひどい衣類があれば、前処理しておくことで汚れが落ちやすくなりますよ。
「もっと仕上がりをよくしたい!」「洗濯のトラブルを防ぎたい!」という方は、家庭での洗濯をワンランクアップさせる知っておきたい知識【応用編】も読んでみてくださいね!