リネットは創業以来、クリーニングの品質にこだわり続けています。
すべてのお客様にどうしたら常にご満足いただける品質をお届けできるかを考え、
「高品質で、安心のリネット」を目指し、日々改善活動をしています。
今回はお洋服を"感動する洗い上がり"にするための取り組みについて、リネットお洗濯アンバサダー/リネット品質責任者の近藤さんにお話を伺いました。
“感動する洗い上がり” をお届けしたい。
「リネットを選んでくださるすべてのお客様に 、“感動する洗い上がり” をお届けしたい」
この思いを実現させるべく、クリーニング品質の向上のため、リネットはさまざまな取り組みを行ってきました。
「安心して預けられるリネットに巡り会えたから、素材や品質の良い服を購入できるようになった。」
「丁寧に仕上げられていることを、受け取った製品から感じる」
実際にお客様からは、このようなお言葉もいただけるようになり、リネットは累計会員数45万人(※)を突破するまでに成長いたしました。
(※2021年7月時点)
しかし、さまざまなお洋服をお預けいただく中で、“感動する洗い上がり” を常に実現させることは、当然一筋縄ではいきませんでした。
「どうすれば、お客様に感動していただけるのか」から考え抜いて、試行錯誤を繰り返し、さまざまな取り組みを行った中から、今回はリネット独自の「ドライ溶剤の品質管理」についてご紹介させていただきます。
ドライ溶剤とは?
そもそもドライ溶剤が何かというと、クリーニングで使用する石油ベースの洗浄液のことです。
このドライ溶剤で洗浄することによって、ご家庭での水洗いとは違い、
・油溶性の汚れ(皮脂汚れ、油汚れなど)も落とすことができる
・水より繊維に優しく、スーツなどが形崩れしにくい
・ニットなどが伸縮しづらい
など、ドライクリーニングで洗うからこそできることはたくさんあります。
(水洗いとドライクリーニングの違いについては、こちらの記事にてご紹介しています)
①溶剤品質を化学的に判断
リネットはこのドライ溶剤を、専用の薬品を使用することで化学的に判断できるようにし、品質の管理をしています。
一般的にドライ溶剤は、環境面に配慮し、洗浄機のフィルターでろ過してから再利用されます。
またドライ溶剤は、元々無色透明な液体で、ほとんどのクリーニング屋さんは溶剤の状態を、目視により透明度をチェックするのみ、というのが現状です。
ただこの方法では、溶け込んだ汚れまで確認することができず、作業者によって個人差が出てしまいます。
そのため、リネットが目指している “ 感動する洗い上がり” には十分ではないのではないかと、課題感を感じていました。
そこでリネットでは、汚れ度合いをはかる専用の薬品を使用することで、溶剤の品質を化学的に計測しています。
▲ドライ溶剤の汚れ度合いを計測するキット
この深緑色の薬品に使用しているドライ溶剤を混ぜると、薬品の色が変化し、ドライ溶剤の状態を確認することができます。
このように汚れ度合いを数値で記録・計測することで、溶剤の品質を化学的かつ正確に確認できるようになるのです。
②溶剤品質を向上させる
もちろん、ただ溶剤品質を計測して終わりではなく、確認した溶剤をより高い品質にするための取り組みも行っています。
必ずフィルターでろ過した上で、再利用されているドライ溶剤ですが、ご家庭で使用する浄水器フィルターと同じで、何度も使用していると、ろ過の精度は低くなっていきます。
浄水器フィルターに交換時期が明記されているように、洗浄機のフィルターも適切な時期に交換しなければ、溶剤の汚れ度合いが高まってしまうのです。
いろいろなお洋服を洗浄する中で、適切なフィルター交換のタイミングを決めるため、リネットは独自に洗浄テストを繰り返し、高い溶剤品質を保てるフィルターの使用回数を検証しました。
そしてこの設定したタイミングで、必ず交換する仕組みを作っています。
またフィルターだけではなく、さらに溶剤をきれいな状態に保つ方法も考え、様々な専門業者から資材を取り寄せて、再び洗浄テストを実施しました。
そして、袋に入れた薬剤をドライ溶剤内に入れることで汚れを吸着させる方法が、溶剤を一番クリアな状態で保てると考え、導入しています。
▲薬剤で汚れを吸着し、フィルターでろ過し、ドライ溶剤をきれいな状態に
③溶剤品質を高く維持する
ドライ溶剤の品質向上のためにこのような取り組みを行ってきましたが、この品質はいつでも高く維持できている状態じゃないと意味がありません。
いつでも高い品質を維持するためリネットでは、10項目に渡る品質管理項目を策定し、定期的に確認する仕組みを導入しています。
また万が一、状態が急に悪化してしまう可能性も視野に入れ、すぐに異常に気付き改善するため、抜き打ちチェックを行い、異常があった際にはすぐに、フィルターの交換、薬剤の交換など、改善対応をしています。
このような日々の管理でリネットは、「いつでも最高品質の溶剤」を維持しています。
▲リネット品質責任者によるドライ溶剤の品質チェックの様子
「感動」をお届けするクリーニングへ
今回は「ドライ溶剤の品質管理」についてご紹介させていただきました。
この取り組みは、お客様からお預かりした大切なお洋服の「汚れを落とす」という、マイナスから0に戻すクリーニングをするだけではなく、お客様の期待以上に「感動する」仕上がりでお届けしたい、という思いから始まったものです。
これからも、クリーニングでお客様へ「感動」をお届けできるよう、リネットは品質の向上に努めて参ります。
リネットでは、お客様に安心してサービスをご利用いただくために、自宅にいたままクリーニングのお預かりからお届けまでの流れや、実際にクリーニングを行う工場のインタビューをご紹介しています。ぜひご覧ください。