真冬でも1枚羽織るだけで体を温めてくれるムートン。ムートンにはリアルのものとフェイクのものがありますが、どちらも長持ちさせるには日々のケアが大切です。
そこでリネットお洗濯アドバイザーの近藤さんに、ムートンの正しいお手入れ方法について聞いてみました。
この記事を監修した人
リネットお洗濯アドバイザー 近藤高史
クリーニング歴20年以上のクリーニング師。クリーニング会社の工場長を経て、2014年よりリネットの品質管理部門の現場責任者。メディア出演多数。趣味はランニング大会に出ること。
「クリーニングのプロの視点から、衣類をずっとキレイに保てるお洗濯やお手入れの方法をご紹介します!」
目次
リアルムートンはどうお手入れすればいい?
動物の毛を使ったリアルムートンは高級品なので、できるだけ長く愛用したいもの。カビなどの劣化を防ぐために、おうちで正しいお手入れをしましょう。
準備するもの
- 洋服ブラシ
- 厚みのあるハンガー
- 除湿剤(必要であれば)
リアルムートンのお手入れ方法
1:ブラッシングをして毛並みを整える
着たあとにブラッシングすると、ほこりや汚れを落とすこともできます。デリケートな素材のムートンは、ムートン専用の洋服ブラシを使うのがおすすめです。
2:ハンガーにかけて陰干し
クローゼットに入れる前に陰干しをして、湿気を取り除きましょう。湿気を放置したままクローゼットにしまうとカビが生える原因になります。ハンガーは型崩れを防ぐために厚みのあるものを使いましょう。
3:保管環境の確認
クローゼットの中に湿気が多いと、きちんと陰干しをしてもカビが生える原因になってしまいます。クローゼットの扉は定期的に開けて換気をしましょう。特に湿気の多い場合は、除湿剤を入れておくのがおすすめです。
ムートンコートがぬれてしまったら
リアルムートンは水に弱く、雨や雪でぬれると変色したり、水染みになってしまうことがあります。ぬれてしまったときは、正しいケアをして水染みを防ぎましょう。
準備するもの
- バスタオル
- 厚みのあるハンガー
リアルムートンが濡れたときのお手入れ方法
1:しっかりと乾燥させる
ぬれてしまったムートンは、バスタオルを使ってしっかり乾燥させましょう。バスタオルで上から優しく押して脱水します。ゴシゴシと激しく動かすと毛並みが乱れてしまうので、優しく扱いましょう。
洗濯機などで脱水をすると、回転によって毛並みが乱れるので、使用は避けてください。
2:ハンガーに吊るして陰干し
ハンガーに吊るして陰干しをします。細いハリガネハンガーだと型崩れをするため、厚みのあるスーツハンガーなどを使いましょう。陰干しをして自然乾燥させます。
動物性の繊維でできたリアルムートンの成分はたんぱく質です。ドライヤーやストーブなどの熱をあてるとたんぱく質が硬化して、元に戻らなくなるので使用しないでください。
リアルムートンに染みがついた場合はどうケアする?
リアルムートンに食べこぼしなどの染みがついてしまった場合は、乾いたハンカチやタオルで軽く叩いたり、優しく押して水分を取り除きます。そのあとの染み抜きは、クリーニング店にお任せしましょう。
おしぼりや濡らしたハンカチなどで拭いたり叩いたりするのはNG。水に弱いムートンは、染みを広げてしまう可能性があり、水ジミになってしまうこともあるので避けましょう。
宅配クリーニング「リネット」なら、24時間ネットで受付ができ自宅から出ずにクリーニングが完結するので、時間・労力がかからない上に自分の生活リズムに合わせてクリーニングを活用できます。
まだ、自宅にいたままクリーニングを利用されたことのない方は、宅配クリーニング「リネット」体験談を参考にしてみてくださいね。
フェイクムートンのお手入れ方法は
ポリエステル100%素材でできたものが多いフェイクムートン。素材が違うものの、基本的にはリアルムートンのお手入れ方法と同じように、着たあとはブラッシングをして陰干しをします。
洗濯表示を確認して「洗濯可能」であれば、自宅で洗えるフェイクムートンもあります。自宅での洗濯は、型崩れや毛並みの乱れの原因になりやすいので、「洗濯可能」でもクリーニング店にお願いするのがおすすめです。
なかには自宅での洗濯NGのフェイクムートンもあります。「ドライクリーニング」表示もあるので、洗濯する前にきちんと確認しましょう。
洗濯表示について詳しく知りたい方は、新・洗濯表示の見方をチェックしてみましょう。
フェイクムートンはこうやって洗濯しよう
フェイクムートンの洗濯もクリーニング店におまかせするのがおすすめですが、万が一のために正しい洗濯方法をご紹介します。おうちでの洗濯は、雨にぬれてしまって、すぐに洗わなくてはいけないときだけ行なうようにしましょう。
なお、ロングコートなど洗面台で手洗いができないものは、クリーニング店にお任せしましょう。
準備するもの
- おしゃれ着洗剤
- 柔軟剤(使わなくてもOK。使う場合は規定量を守ってください)
- ゴム手袋
- 洋服ブラシ
- 厚みのあるハンガー
フェイクムートンの洗濯方法
1:洗面台に水とおしゃれ着洗剤を規定量入れてかき回す
洗剤による手荒れを防ぐためにゴム手袋を着用してください。
2:フェイクムートンを入れて優しく手で押し洗いする
汚れが気になる場合は10分ほどつけ置きしましょう。
3:洗面台の水を抜いて洗濯に入れてすすぎ洗いをする
洗濯機の脱水を「弱脱水」もしくは「一番弱い設定」にして1分脱水を行います。
毛並みが乱れる原因は、脱水時の洗濯機の回転です。必ず一番弱い設定で脱水を行ってください。
4:洗面台に柔軟剤を規定量入れてかき回す
洗面台に水と柔軟剤を入れて、優しく手で押し洗いします。
残り湯は雑菌がついて臭いの原因になるためキレイな水を使ってください。
5:洗面台の水を捨てて「弱脱水」をすれば洗濯は完了
6:毛並みを整えてハンガーにかけて陰干しの自然乾燥
分厚いハンガーにかけて洋服ブラシで優しく毛並みを整えてから干しましょう。
毛並みを整えてから干すことで乱れを抑えることができます。型崩れを防ぐために薄いハリガネハンガーなどは避けて、スーツハンガーなどの厚みのあるハンガーを使ってください。
シーズンオフにはクリーニングに出すのがベスト
シーズンオフになったら、リアルムートンもフェイクムートンもクリーニングに出してから保管するのがベストです。目に見えない汚れや染みを放置したまま保管すると、カビや変色の原因につながります。
リアルムートンはシーズン中に基本のお手入れをしっかり行なって、染みや汚れがなければ、シーズンオフにクリーニングをすれば十分です。
フェイクムートンは、自宅で洗えるものもありますが、ボリュームのあるコートだと時間も手間もかかります。形崩れや毛並みの乱れなど失敗するリスクが高いので、クリーニング店でプロにお任せするのが安心です。
宅配クリーニング「リネット」でも、リアルムートン、フェイクムートンのクリーニングを承っています。リネットなら自宅まで衣類を取りに来てくれて、クリーニングが終わったら届けてくれます。持って行くのが大変なロングコートや高級品のリアルムートンも、手軽にクリーニングに出すことができますよ。
簡易染み抜きも無料なので、ムートンについた気になる染みもまとめてケアしましょう。
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ムートンは着た後のお手入れと、正しい洗濯・クリーニングでケアしよう
リアルムートン・フェイクムートンのお手入れ方法についてご紹介しました。
リアルムートンはブラッシングや陰干し、濡れてしまったら乾燥させるなど、普段からお手入れを行いましょう。もし染みがついてしまった場合は、水分だけ取り除いてクリーニングにお任せするとよいです。
フェイクムートンの中には洗濯可能なものもあります。もし洗濯するときは、洗面台で優しく手洗いしましょう。
シーズンオフになったら、カビや染みなどのトラブルを防ぐために、リアルムートン・フェイクムートン共にクリーニングに出してから保管するようにしてくださいね。