毎日のお洗濯に欠かせない、洗濯機。できるだけ長く清潔に使い続けるためには、洗濯機のお手入れが必要です。とはいえ、正しいお手入れ方法やお掃除に使うアイテムが意外と分からない……という方も多いのでは?
そこで、家電メーカー「Haier(ハイアール)」さんのご協力のもと、洗濯機のお手入れの基本を解説します!
洗濯機のお手入れって、どんなことをすればいいの?
洗濯機を毎日のように使っていると、少しずつ汚れが溜まってきます。汚れた洗濯機でいくら洗っても、当然ながら洋服はキレイになりません。
洗濯機の内部で汚れが溜まりやすいのが、洗剤投入ケースやごみ取りネット、排水フィルターなど。これらのパーツは洗濯機の取扱説明書にしたがって、各パーツを取り外して掃除する必要があります。本体の外側の操作パネルやフタの凹凸部分に溜まったホコリも取り除きましょう。
そして大切なのが、目に見えにくい雑菌やカビが潜んでいる洗濯槽の洗浄。洗濯槽のお手入れをサボると、大事な洗濯物に黒っぽいカスが付いてしまうこともあるので、忘れずにケアしましょう。
さっそく洗濯機のお手入れ方法をチェック!
洗濯機でお手入れすべきパーツ
清潔なお洗濯をするためには、洗濯機の下記の部分をお手入れする必要があります。
- 洗剤投入ケース
- ごみ取りネット
- 排水フィルター
- 洗濯槽
- 操作パネル
- フタ
- 洗濯機本体の外側
さっそく、それぞれのお手入れの仕方をご紹介します。
洗剤投入ケース・ごみ取りネット・排水フィルター
洗剤投入ケースは取り外して水洗いします。石鹸カスが付いていることが多いので、歯ブラシなどでこすり取りましょう。ケースを外した状態で、はめ口も汚れを落としたあと、固く絞った布で拭いておきます。
ドラム式の場合、排水フィルターを外してゴミを取り除きます。残水が流れ出てくる場合があるので、水を受ける容器を下に置いた状態で外すと◎。
ごみ取りネットや糸くずフィルター(縦型の場合)は裏返してごみをかき出し、水中で水洗いをします。
操作パネル・フタ部分・そのほか本体の外側
(※注)コンセントから電源プラグを抜き、蛇口の水栓を閉めた状態で作業しましょう。
本体の外側と操作パネルは、固く絞ったやわらかい布で拭きます。汚れが取れない場合は、薄めた家庭用合成洗剤で拭き取ってから水拭き→乾拭きを。
フタの凸凹部に溜まったホコリは、掃除機で吸い取ってから固く絞った布で拭きます。フタの裏側も予想以上に汚れているもの。特にパッキンには洗剤カスや糸くずが溜まりやすいので、布で拭いたり、歯ブラシでこすって落とします。
給水口に溜まったごみもチェック。そのままにしていると水の出方が悪くなる要因になります。給水ホースも一度外してホコリを取り除きましょう。ホースに残った水が飛び散らないよう、タオルで押さえながらゆっくりと回転させると外しやすいです。
洗濯槽
2カ月に1度を目安に、市販の塩素系漂白剤や洗濯槽クリーナーを使ってお手入れを!粉石けんを使用している場合は、1カ月に1度が目安です。
使用機種に「槽洗浄コース」がある場合、洗濯槽に40~45℃のお風呂より少し高い温度のお湯を溜め、塩素系漂白剤や洗濯槽クリーナーを入れたら運転スタート。こびりついた洗剤カスが落ちやすくなります。
槽洗浄コースがない場合、縦型なら槽いっぱいに、ドラム式ならこぼれない程度にお湯を溜めます。塩素系漂白剤を入れて「洗い」運転を行い2〜3時間放置。その後も「洗い」のみを3回ほど繰り返し、最後に「標準」コースで運転させます。
なぜ塩素系漂白剤を使うとイイの?
漂白剤には酵素系と塩素系があり、酵素系は過炭酸ナトリウムによる強い発泡作用でこびりついた汚れをはがします。一方、塩素系は次亜塩素酸ナトリウムが主成分で、非常に強い殺菌作用があります。こまめに槽洗浄する場合は酵素系でもOKですが、槽内のカビやニオイ対策には塩素系が効果的です。
洗濯機も放っておくと、タンク内にカビや雑菌が繁殖します。カビや雑菌が繁殖した洗濯機で洗濯物を洗えば、いくら洗い方や干し方を工夫しても菌が増殖してしまうのです。そして雑菌が繁殖することで生乾きの嫌なニオイが発生します。
洗濯機のお手入れをしても衣類からニオイがするなら、一度クリーニングに出すことで解決できるかもしれません。クリーニング店では、ご家庭で洗濯するよりも「ニオイの原因である雑菌」を落とせるので、お気に入りの衣類のリフレッシュ休暇としておすすめです。
宅配クリーニング「リネット」なら、24時間ネットで受付ができ自宅から出ずにクリーニングが完結するので、時間・労力がかからない上に自分の生活リズムに合わせてクリーニングを活用できます。
まだ、自宅にいたままクリーニングを利用されたことのない方は、宅配クリーニング「リネット」体験談を参考にしてみてくださいね。
環境にもやさしいアイテムを使った洗濯機のお手入れ法
「重曹」や「クエン酸」など、自然由来のアイテムを使って洗濯機をお手入れする方法もご紹介します。取り扱いが安全で、環境にやさしいのが嬉しいポイントです。
重曹は”油汚れ”と”黒カビ”に効く!
重曹は、手垢や油汚れなど弱アルカリ性の汚れに効果があります。水で少し薄めて布に塗布し、本体の外側やフタを拭くとピカピカに。また、洗濯槽クリーナーの代わりに使うこともできます。
<重曹を使った槽洗浄のしかた>
- 縦型は槽いっぱいに、ドラム式はこぼれない程度に40~45℃のお湯を溜め、カップ1杯の重曹を入れます。
- 「洗い」で5分程運転。そのまま半日〜一晩放置すると、汚れや黒カビが浮いてきます。
- 浮いてきた汚れを取り除いて、再び5分ほど洗い、排水。その後、数回すすぎと脱水を繰り返します。
クエン酸は“石けんカス”や“除菌”に効く!
クエン酸は、石けんカスや湯アカなど弱酸性の汚れを落とすのに有効です。また、アンモニア臭の軽減や静菌効果も期待できます。
<クエン酸+酵素系漂白剤を使った槽洗浄のしかた>
- 縦型は槽いっぱいに、ドラム式はこぼれない程度に50℃のお湯を溜め、酸素系漂白剤を指定量入れます。(※酵素系漂白剤は、石けんカスとクエン酸が結びついてできるヌルヌルした汚れの発生を防ぐために使用します)
- しばらく放置して排水し、再度水を溜めてクエン酸1カップを入れます。
- 「洗い」で3分程運転。そのまま半日〜一晩放置します。
- 数回すすぎと脱水を繰り返します。
洗濯機のお手入れでは、各パーツをしっかり掃除することが大切
リネットマガジン編集部「洗濯機のお手入れ方法や、掃除におすすめのアイテムをご紹介しました。
洗濯機を掃除しないと、衣類を洗濯したときに雑菌やカビがついてしまうこともあるので、定期的なお手入れは必須です。
洗濯機をお手入れするときには、洗剤投入ケースやごみ取りネット、排水フィルター、洗濯槽など各パーツの掃除を忘れずに。また、重曹やクエン酸などを上手に使って、掃除の汚れ落ちをアップさせましょう!」
取材協力:ハイアールジャパンセールス株式会社(http://www.haier.com/jp/)