どんどん新しいものが発売される、洗濯洗剤。いつも同じ洗剤の詰め替えを買いがちですよね。でも、ドラッグストアにずらっと並ぶ洗濯洗剤を見ていると、「結局、どれがいいのかな?」と思いませんか?
実は、どのメーカーの洗剤を選ぶかよりも前に、粉末洗剤、液体洗剤など「種類」ごとの特徴を押さえて選ぶのが大切。必要に応じて使い分けることで、形崩れやダメージが防げたり、汚れが落としやすくなることも。
今回は洗剤選びに迷っている方に、まず洗剤の選び方の基本と、シーン別の洗剤の使い方をご紹介します!
まず選ぶべき洗濯洗剤は?
結論、洗剤選びに迷っている方は、まずは液体洗剤を選ぶのがおすすめ。手軽さや汚れ落ちなどのバランスがよく、メインで使いやすい洗剤です。 また、必要があれば次のような洗剤も揃えておくのがおすすめです。
- おしゃれ着用洗剤:デリケートな服を自宅で洗いたい場合
- 粉末洗剤:汚れ落ちを重視したい場合
上手に使い分けることで洗濯のクオリティが上がって、より衣類がきれいに長持ちするようになりますよ。
洗濯洗剤の種類ごとの特徴
液体洗剤やおしゃれ着用洗剤、粉末洗剤の特徴をご紹介します。
液体洗剤の代わりに使える、「ジェルボール」(P&G)のようなボール型洗剤についても説明しますよ。
バランスがよい「液体洗剤」
基本の洗剤として揃えておきたい液体洗剤には、次のような特徴があります。
- 時短や水道代節約になる
→すすぎ1回でOKなものも多いので、時短や水道代節約になります。 - 比較的安めでコストパフォーマンスがよいものが多い
→洗剤量も毎回調節できるので、洗濯物が少なくても多くても対応できますよ。 - 液体洗剤は種類が豊富
→柔軟剤入りや、部屋干し臭防止などの効果を謳ったものなど、多くの種類があります。コスパもよいので、自分に合ったものを試しやすいです。
液体洗剤の代わりに、ボール型洗剤でもOK
ちなみにボール型洗剤も、時短や汚れ落ちの面で液体洗剤とあまり差がないため、液体洗剤の代わりに使うのもありです。
ボール型洗剤はなんといっても、洗濯機にポンと入れるだけで、手軽に洗濯できるのが最大の魅力!1回分の量が決められているので計量の手間がなく、洗濯機にポンと入れるだけなので、とにかく楽ですよね。
ただし、洗濯物が少ないときは避けたほうが無難です。1回ずつ洗剤量を調節できないので、少量の洗濯の場合は洗剤量が多くなりすぎてしまいます。その結果、溶け残りや洗剤のすすぎ残しが発生することも。
また、毎回1回分の洗剤量を使わなくてはならないため、洗濯物が少ないとコストパフォーマンスが悪くなってしまう点には注意してくださいね。
液体洗剤とボール型洗剤、それぞれおすすめな人
次のような方は、液体洗剤がおすすめです。
- 洗濯量に合わせて、洗剤をコスパよく使いたい方
- 1回の洗濯量が30L未満になることがある方
- 液体洗剤を自動で投入する機能がついている洗濯機を持っている方
次のような方は、ジェルボールがおすすめです。
- とにかく手軽に洗濯したい方
- 1回の洗濯量が30L以上の方(30L未満の場合、溶け残りや洗剤のすすぎ残しが発生することも)
デリケートな服も洗える「おしゃれ着用洗剤」
おしゃれ着用洗剤は、デリケート素材でも優しく洗える洗濯洗剤です。次のような特徴があり、普段使いする洗剤とは使うシーンが違ってきます。
- 衣類へのダメージを抑えられる
→他の洗濯洗剤に比べて、衣類を保護する成分が多く配合されているので、衣類のダメージを抑えて洗うことができます。大切なおしゃれ着を洗うのに一番適している洗濯洗剤です。 - 手洗いマークがついている衣類も洗える
→洗濯表示に手洗いマークがついている衣類でも、おしゃれ着用洗剤を使えば、手洗いや洗濯機の「ドライモード」などで洗うことができます。
デリケートな衣類も洗えるおしゃれ着用洗剤ですが、コストパフォーマンスは悪いです。
1回に使用する量が多いので、普段使いするには少し価格が高め。大切な衣類だけに使うのがおすすめです。
汚れ落ちがよい「粉末洗剤」
粉末洗剤には次のように、汚れ落ちがよいという特徴があります。しっかり汚れを落としたい場面で活躍します。
- 洗浄力が一番強い
→弱アルカリ性で、皮脂やタンパク質の汚れに強いです。 - 汚れ落ちや除菌を助ける配合成分が豊富
→酵素や漂白剤が配合されているものが多いので、しっかり汚れが落とせて除菌効果もあります。 蛍光増白剤、漂白剤入りのものは、真っ白なワイシャツをキレイにするのにぴったりです!(ただし、色柄がある衣類に使用すると、変色してしまう場合があるので注意しましょう)
また、粉末洗剤はコストパフォーマンスがよいので、節約派にはおすすめです。
「汚れ落ちがよくてコスパもよいなら、粉末洗剤だけ買えばいいんじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、実は次のようなデメリットも。
- デリケート素材には向いていない
→洗浄力が強すぎてしまうため、デリケート素材には不向きです。 - 溶け残ることがある
→水温が低いと、溶け残ることもあります。冬場はメインで使わないのが無難でしょう。 - ドラム式洗濯機だとそのまま使えないことがある →ドラム式洗濯機の種類によっては、配管詰まりの原因となるためそのまま投入できないことがあります。ぬるま湯に溶かして使えば問題ないことが多いですが、少し面倒ですよね。
デメリットもあるため、メインで使うのは難しいかも……という方もいるかもしれません。しっかり汚れを落としたい、ここぞという場面で使うのはおすすめです。
シーン別・洗濯洗剤の選び方
普段の洗濯をするとき
普段の洗濯では、次のどちらかのパターンにするのがおすすめです。
- 1年中、液体洗剤を使う
- 夏場は粉末洗剤/冬場は液体洗剤を使う
洗濯にとにかく時間をかけたくない方は、すすぎ1回で済むものが多く販売されていていて扱いも手軽な、液体洗剤をメインで使いましょう。
汚れ落ちのよい粉末洗剤をメインで使いたい方は、気温の低い冬場は溶け残ってしまうため、液体洗剤に切り替えるのがよいですよ。
デリケートな服を洗濯したいとき
おしゃれ着用洗剤は、他の洗濯洗剤に比べて衣類を保護する成分が多く配合されているので、衣類のダメージを抑えて洗うことができます。
そのため、デリケートな服を洗濯するときは、おしゃれ着用洗剤を使って手洗いしたり、洗濯機の「ドライコース」「手洗いコース」などを選んで洗ったりしましょう。
ただし、デリケートな服は水洗いだとダメージが強く、優しくしか洗えません。普段洗うのには水洗いでもよいですが、衣替え前にはしっかり汚れを落とすことが大切なので、クリーニングに出して汚れをリセットするようにしましょう。
衣替えでしまう前に洗濯したいとき
衣替えで長期保管する前は、汚れ落ちがよい粉末洗剤を使って洗うのがおすすめです。なぜなら、衣類に蓄積した汚れを放っておくと、衣類害虫やカビ、黄ばみの原因になるから!
液体洗剤派の方も、衣替えのタイミングはできれば粉末洗剤でしっかり洗うことで、衣類のトラブルを防ぐことができます。
ただし、ウールなどのデリケートな衣類は粉末洗剤で洗うと傷んでしまうため、しまう前はクリーニングに出すのがおすすめですよ。
普段の洗濯・特別なシーンの洗濯では、洗濯洗剤を使い分けよう
洗濯洗剤の正しい選び方と使い分け方をご紹介しました。
まずは、普段の洗濯で使うメイン洗剤として液体洗剤を選びましょう。手軽に洗濯したい方はボール型洗剤でもOKです。
また追加で、デリケートな服を洗濯したい方はおしゃれ着用洗剤、汚れ落ちを重視する方は粉末洗剤も揃えるとよいですよ。